飛ぶ鳥の献立

珈琲と酒と本とぼんやりした何かでできている

己の欲求に従う

思い通りにいかない時ほど、 汝の欲することを成せ、というメッセージを大切にするべきだと最近改めて思う。 どんな状況であろうと、そこにどんな課題があろうと、それらを受け止め変えていくための答えは常に、 「自分はどうしたいのか」 の中にあるのだと…

儚さのなかで生きる

多くの実際的な出来事に取り紛れている間は、思考や感情が濁流のごとき勢いで生まれそして消えていく。 そのなかには書き残しておくべきだったことが多くあったはずだけれど、再び手に取るにはあまりにそれらは儚い。 何かを形にするためには余白が必要なの…

秋雨に停泊する

おひさしぶりです。 生きております。 9月に東京に異動してからの約1ヶ月半、公私ともに激動でありました。 仕事量が何倍かに膨れあがり、思いもよらないことが起こり、自分の持ちうる僅かなリソースのすべてを「目の前を生きる」ことに費やしておりました。…

晩夏に刻む次の章

永住したいほどに愛着のあった大阪を断腸の思いで離れ、関東に戻ってきて1週間と少しが経過した。 それまでにあったことや感じたことや話したことは、簡単に言葉にするのはもったいないと思えるくらいに自分の中で宝物になっているので、とりあえず写真だけ…

汝の対象を定めよ

9月から関東に転勤が決まって、お盆休みは引越しの準備とDQ11で終わってしまった。 結論としてはDQ11最高ということです。 そんな中でも少しは外に出ようと東京に上る用事のついでに、友人と国立新美術館までジャコメッティ展を観てきた。 これは撮影OKの作…

文月フラグメント

気づけばもう8月。 7月はあることに打ち込んでいる間に過ぎ去って行った。 そんな合間に思ったこととか、撮ったものなどを忘れぬうちに並べておきます。 空がすっかり夏色だなあと思ったり。 2度目の歌舞伎鑑賞を楽しんだり。 初めて舞台で拝見した片岡仁左…

夏中眇眇

夏バテしたり他のことにかまけていたらあっという間に更新しない日々が更新される。 恐ろしいことだ。恐るべきは自分の中の無抵抗主義者だ。 とりわけ今年は夏バテがひどく10時間以上寝ているし、人と一対一で会っていてもおおよそ2時間くらいで対人エネルギ…

解釈という深淵を覗き込む

三連休はやるべきことに向き合わんとして奈良の旅館に缶詰になっておりました。 せっかくの奈良なので、合間に散策も楽しんだ。 五重塔は興福寺がとりわけ好きである。 大好きな志賀直哉旧居の縁側で寛ぐ。 こういう書斎が欲しい。 夏の甘味もちゃっかり摂取…

波長と信号

やるべきことが急に増え出してじっくりブログを書く余裕がなくなってしまいました。 そんな中でもここにお運びくださる方がいらっしゃるらしいという事実がありがたくてもったいなくて、何か少しでも書けたらなどと思います。 しばらくは今まで以上に短文乱…

終身夏季休暇

通勤路でついに蝉が鳴き始めた。 冬生まれで夏がE(超ニガテ)の私にとって毎年この季節はただの引きこもりなのだけれど、今年は少しだけ活動的になろうと思っている。 とりあえず今年も夏コミに参戦することが決まったので、原稿を頑張らねばならない。まだ…

疑を以って人に利する

台風が向かってきている。 気圧が低いと頭痛に襲われやる気は地盤沈下し、仕事の進みが非常によくない。 そんなわけで色々なことを考える。決してサボっているわけではない。 先逹てから考えていたのは人徳というものについてである。 人徳があると言われる…

転回する向日性

トピック「ベストショット」に倣って。 全く思いもよらぬことから長年待ち侘びていたことまで、様々な起伏に満ちた上半期であった。 流行りに乗って、そんな山道谷道すがらiPhoneで撮ったいくつかの思い出を並べてみる。 これは以前の記事でも載せたけれど。…

器と泉

また更新が途切れていた理由はゲームではなく(もう飽きた)、先週から読書熱が自分の中で再燃していたからでありました。 本を読みだすと他のことが全てどうでもよくなってしまうのが小さい頃からの悪い癖である。 先日の投稿で「器」について書いたけれど…

現実と現し方

しばらく更新していなかった理由は割とはっきりしておりまして、先週からうっかり始めてしまったこのゲームのせいです。 刀剣乱舞もものの数日で飽きた人間としてはもうこの手のキャラゲーはやることもないであろうと思っていたのに、アプリ版リリースに伴い…

器と鏡

自分の周りの5人の平均が自分自身だ、とはよく言われるけれど、良くも悪くも、当人の器に合った人が周りに集まる、ということは改めて最近考えていて、そんなことを友人達とも話している。 なのでどうしたって、自分の器に合わない人は自分の周りには集まら…

飛ぶ鳥の巡礼

週末、奈良は明日香村まで一泊二日の旅に親友二人と行ってきた。 この国の始まりの物語を持つ神社へ。 緑とご神気に包まれながらの麗しき参拝。 本殿の奥では挙式の予行なのか新郎新婦と思しきお二人が神主さんと並んでお参りされていた。 あらゆる善なるも…

弦月を見上げ水月を迎える

水の月、6月。 雨を眺める時間が楽しみな季節。 ここ一年以上という長きにわたって無気力状態が続いていたのだが様々な模索の末にようやく少しずつ気力が戻ってきたので、年始に心描いた目標に向かってぼちぼち頑張っていきます。 昨晩は真夜中に目が覚め、…

雨と白鳩と猫

私の中で突然再来した奈良ブーム。 ここのところ毎週末、思いつくままに散策している。 大好き唐招提寺。 雨上がりで人も少なくとても静かであった。 天平様式美しい。 盧遮那仏坐像は拝観しているだけで何かを受け取ったような心持ちになる。 よくこの技法…

回復の泉

一昨日の良い増田。 anond.hatelabo.jp 誰の心の中にもおそらく自分だけの回復の泉があって、その泉で人が孤独に癒される時間を美しいと思う。 どうでも良いが自分の場合は、寝ること、自然に触れること、本を読むこと、この3つである。 夢、自然、物語全て…

青紅葉を狩り内を観ずる

すでに初夏の気配。 と言うことで、京都の山近くまで青紅葉狩りに行って来た。 目的地までは、電車とバスを乗り継いで1時間半ほどで到着。 川遊びしているご家族が遠くに見えた。 この池がすごく良くて、しばしほとりに座り込んでぼけっとした。 庭を眺めて…

有限と勇気

この記事を読んで、美しい文章だなあと感銘を受けた。 haiku-new-space03.blogspot.jp 詩や句や歌を詠む人の書く文章が私はとても好きなのだけれど、 そのなかでもこの記事の、特に後段は輝きに溢れているなあ、と思った。 なんでもそうだが、はじまったら・…

尊厳は価値より深し

おとといの夕焼けは、誰かと一緒に眺めたくなるくらい美しかった。 自分の人生は一言で言えばこれまでとても「遠回り」だったと思うのだけれど、 そのおかげで、おそらく人よりも少しだけ多く、多様なバックグラウンドの方々に出会ってきた。 例えば、 陽の…

偶然藤狩必然飲酒

気づけば立夏。 紫陽花がお花屋さんに並ぶ季節。 そんな連休最終日の正午、このまま自宅でゲル状の何かと化して終わる己が鮮やかにイメージできたので、散歩でもしようと外に出たら、いつの間にか奈良に着いていたのである。 超気怠いご近所ファッションのま…

連休泡沫由無

GWは福島と岩手と宮城に行ってきた。 コミュ障レベルがカンストしている私にしては珍しく、人と会ってばかりの連休であった。リア充のコスプレをしていた連休とも言える。 そんな連休中のほっこりとかうっかりとか。 どの地も眼に映る風景全てが美しくて、悲…

答えと救いは同義ではない

転機は思わぬタイミングで思わぬところからやってくる。 そして迷いが生じた時は、散策するに限る。 というわけで週末、歩くことを目的に出かけた。 ご近所さんのミモザ。こんなにもさもさに咲いてるの初めて見た。かわいい。 歩こう、と決めた時はだいたい…

一瞬の観測、一握の機微

前回の記事で、ちゃんとしたカメラで撮ろうと書いたけれど、 日常で目にするものは今まで通りiPhoneで撮っていこうと思っていて、 この冬から春に向かう道行で出会ったものを並べてみる。 下りの対岸は上り。 柴だんご。 もう終電は諦めよう、と言った時の。…

往事渺茫としてすべて夢に似たり

写真を趣味にし始めたのは、確か14年くらい前である。 コンデジから始まり、銀塩一眼(Nikon FM3a / CONTAX ST / ALPA 10d)、銀塩中判(HASSELBLAD 500C/M / Rolleiflex Standard)、銀塩レンジファインダー(Nikon S2 / Leica M2 / Leica DII / CONTAX G1…

身にかへてあやなく花を惜むかな

今年はあまり撮れなかったけれど、花見の記録。 2月、熱海にて。 坪内逍遥の晩年の住居、双柿舎の庭に咲いていた寒桜。 4月、東京から遊びに来てくれた友を円山公園に連れ出す。 4月、友と天満橋から大川沿いを歩く。 桜咲く春は夜だになかりせば夢にも物は…

表現と循環とカツサンド

週末、東京に上った。 新幹線の中で、春雨の中や花曇の下の桜、霞たなびく山、黄昏に灯る街灯を眺めていた。この季節をただ美しいと感じていられることの幸福のほどを味わっていた。そんな感傷に、「これ辛子入ってませんか?(苦手)」と売り子さんに確認し…

惑わずして移ろいゆく

すでに桜は緑に移りつつある。 今年は花散らしの雨が例年よりも早くて本当に一瞬だったけれど、親友とも、一人でも、たくさんの桜を見ることができた。 造幣局の桜の通り抜けはまだ開催されているので最後にそれを観て、春をきちんと見送ろうと思う。 暦とし…