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人の幸せで傷つかない自分でいるために

私の周りの友人から、SNSを見るのに疲れた、という話を聞くことがときどきある。 SNSに投稿される、周囲のライフステージの成長や人生の充実している様を見てしまうと、自分の人生の「何もなさ」を突き付けられ、自身の努力不足と責められているようで耐えら…

ひかりのどけき春の日にしづ心なく逍遥すること

風の冷たい日をまだ名残のように残しながらも、いくつかの雨の夜を通過儀礼のようにして、季節は着実に春へと向かっている。 「秋の月はさやけきを賞で、春の月は 朧なるを賞づ」とふるくから言われるが、縹渺たる夜の明かりに象徴されるように、春はいろい…

5年前の5月、宮古を歩いた話

私は大学時代を、岩手県盛岡市で過ごした。 おだやかでのんびりとした街の雰囲気、岩手山と北上川の美しさ、車でちょっと行けば温泉街や自然の絶景を見に行けることなどがとても気に入って、就職先さえあればずっと住んでいたかった場所だ。(当時は就職氷河…

自分と社会双方のために、自分を生かす場所を選ぶべきであるということ

診断士の資格を取って以来、百人単位で知人が増えた。 が、人とリアルで会うとたいへんなエネルギーを消費して会った後は常にぐったりしてしまうのが物心ついたときからの性質である私にとって、人と会う約束をしたり人がたくさん集まるようなところに参加す…

春と修羅

自分が何を許せないか、というのは、己を練磨するものであり、己の弱さを確認するものでもある。 許せないという感情をどう取り扱うかが、自身の心の形を決めるのだ。 なので、美しくない振る舞いに腹立ちを感じようと、そこに己を縛り付けてはならない。と…

白河夜船の漂泊に遊ぶ

人生初のインフルエンザの病床に2月を見送って気づけば3月。 3日3晩熱が下がらず、人間ここまで眠れるのかというくらい眠っていた。 そのように生活のほとんどを眠って過ごしていると、現と夢の境界線がほんとうにあいまいになるのだなあということを実…

頭の中は世界よりもずっと広い

少し前のこの記事がなかなか面白かった。 liginc.co.jp 期待に応えようと考えすぎて、完全に手も頭も止まってしまったんです。もともと自分の性格が頑固なのもあるのですが、「こんな中途半端なクオリティでは恥ずかしすぎて人には見せられない」「自分がな…

一瞬という薬、一生を得る薬

写真を撮るのが好きです。 まだ新卒のひよっこディレクターだったころから色々なカメラマンさんと組ませていただいたり、ディレクションをしたり、ポジの選定(2003年ごろの話ですが、当時はデジカメもまだ普及してなかった。と思うとこの10数年の進化の恐ろ…

葬儀記

100年と5か月生きた祖母の葬儀だった。 戦後間もなくの頃に結婚し、東京は蒲田に居を構え、祖父を泉下に見送ってからは20年以上、痴呆が始まって大阪の伯母一家の近隣施設に移るまで、気丈にひとり生きてきた人だった。 詩吟が好きで、立派な三味線を持って…