飛ぶ鳥の献立

珈琲と酒と本とぼんやりした何かでできている

仕事始めの朝参詣

 

新しい勤務先は10時始業である。

が、朝6時と異様に早い時間に目が覚めてしまったので、東京の朝を楽しもうと浅草を散策してきた。

 

仲見世通りも3が日を過ぎると一気に人が減る。

 

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初詣はどこも混むから苦手という方には、ぜひ仕事始めの朝の参拝をおすすめしたい。

神仏の前に祈りや誓いを掲げることで、改めて気持ちが引き締まるのも良いところ。

 

雷門をくぐるときにふと思い出したのが、元旦に兄一家と近所のお寺へ初詣に行ったとき、姪っ子が仁王像の阿形を指さして「こっちに手振ってるよ!」と言っていたのが面白かった。

育児中の友人もよく言っているが、子どもは幻想世界をリアルに生きているなと思う。

 

境内は空気が澄み朝の気に満ちて美しかった。

 

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凶率がやや高めという噂の浅草寺だが、なんとなく思い立って引いてみたら大吉。

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とにかく何でも良いとしか書いてない。

あまりにも良いことしか書いていないと却って不安になるものですが、ここはありがたく祝福を受け取っておこうと思います。

 

お隣の浅草神社にもお参り。 

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お寺の重厚な雰囲気も心洗われるが、やはり拍手を打つと心身が引き締まる。

こういうことを思うたびに、千年以上も前から無意識に受け継がれてきた祓いの儀礼が持つ力に心打たれるのである。

 

そこから少し足を延ばして、好きなお寺にもお参り。 

ここは庭園からスカイツリーが臨める。

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本殿に上がったらちょうど御高僧が朝のお勤めを終えられるところで、極彩色の祭壇と黄色の大衣のコントラストが朝の光に映えて目を射抜く荘厳な風景であった。

 

清らかな気配に触れて元気が出たところで、出社の途に就く。

 

東京に住んでいた頃よく乗っていたなつかしの東武浅草線。

ここのホームおよびレールの曲線がレトロで美しいといつも思う。

 

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朝ご飯を食べていなかったのと、せっかく浅草に来たので、 東京の立ち食い蕎麦私的ベスト3に入る文殊に立ち寄った。

 

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ここは自家製麺を使用しているのと、茹でた後に水で締める工程を踏むので、食感がしっかりとしていて美味しいのです。そのため、注文から出てくるまで少し時間はかかるけどそれだけの価値があります。

出汁も鰹枯節の一番出汁を使うというこだわりで、関東風が苦手な人にもおすすめしたくなります。

 

店が立地する浅草地下街は無機物と昭和レトロの競演という、私の好みのストレートど真ん中の景観。

 

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心身あたたまるものをいただき、さらに元気になって初出社へと向かったのでありました。

 

新しい職場はとても楽しいところです。

広告業界らしくオフィスはお洒落だし社員もお洒落ピープルばかりで、同じ業界とは言え今まで地味な職場にばかりいた人間としては落ち着かずそわそわしている。

業務用PCが長年のWindowsからMacbook Proに変わったのが今のところ劇的な変化。

個人PCをWindowsからMacbook無印に変えるつもりでいたのだけど、最新のProの見やすさ軽さに今とても心が揺らいでいる。

Magic Mouse2が使いやすすぎて震えたので、個人でも買おうと決めた。

業務用携帯はiPhone6なのだが、年末に個人携帯を7plusに変更したせいか、ものすごく小さく感じた。まだ変えてから数週間なのに。最初は「でかすぎる」と思っていたのに。人間の慣れって恐ろしい。