弦月を見上げ水月を迎える
水の月、6月。
雨を眺める時間が楽しみな季節。
ここ一年以上という長きにわたって無気力状態が続いていたのだが様々な模索の末にようやく少しずつ気力が戻ってきたので、年始に心描いた目標に向かってぼちぼち頑張っていきます。
昨晩は真夜中に目が覚め、そこで今年の上半期があと1ヶ月で終わってしまうということにはっとして、「この5ヶ月自分は何をしていたのか」ということをノートに書き出していた。
そうして感じたことや思ったことをつらつらと書きます。
iPhoneで撮った過去や最近の写真もぽつぽつ載せつつ。
1月。
友人との対話で、「人から向けられる『幸せになろう』という言葉に一種の強迫観念的な何かが宿っている感じがいつもあって、違和感を覚えてしまう」というような友の話を聞いている時、突然、何かが降ってきたかのようにぽろっと言葉が出てきた。
「あなたにはずっと昔に、自分の中の神様と『私の幸せはこれです』って約束した何かがある気がする。誰に何を言われようと、それを思い出して、それだけを見ていればいいんじゃないかな。あるいはもしかしたら、新しい約束を結び直すタイミングなのかもしれないね」
友人2人が「今の、すごい。神々しかった…」と目の前で手を取り合っていて、 思わず恥ずかしくなってしまったけど、でも本当に「何かに言わされた感じ」があった。
きっと多くの人が、「自分の幸せはこれです」と何かと約束しているように思うし、それが生きている限り、その通りに生きていけば良いのだと思う。
2月。
相手の意思を尊重できるかどうか。ここに利他の難しさがある。
相手を尊重することと、自分の信頼を損なわないことはイコールである。
信頼される自分でいたければ、まず相手が自由で価値ある存在だという前提に立つ必要があるのだと思う。
3月。
恐れずに歩みなさい、と言ってもらえた。
できるだろうか、ではなく、やっていれば何とかなるのだ、と信じてみる。
4月。
「うみのさんからもらった言葉がきっかけで、自分の中にずっとあった長い深い闇から一歩抜けられた」という過分過ぎる言葉を友人からいただいた。
友人の長い戦いを何年もずっと見てきたからそれだけでも嬉しかったのに、そこに少しでも自分の言葉が関わっているなんてことがこれ以上ないくらいにありがたくて、泣いた。
ありがとう。
友人のように、光も闇も抱えた上でそれでも前に進もうとする美しい人達を、私はずっと言祝いでいきたい。
5月。
どんな関係でも、「あなたのことをもっとよく知りたい」 という気持ちから始まる。
そういうわくわくをもって、自分の小さな世界を少しずつ広げていこうと思う。
ここ最近、特にはっとしたのが下記のリンクにあったこのくだり。
(占いはほとんど見ないのだけれど、しいたけさんと石井ゆかりさんのお二人は大変に言葉が美しく深いところに刺さるのでよく拝読しています)
あなたは自分が特に興味や好意を抱かない相手から相談を受けたとしても、「それは自分が引き受けたことだから」と考えてベストを尽くします。あなたにとって「肩の力を抜きなよ」「いつも頑張りすぎだよ」という友人・知人からの指摘って、総量としてものすごいことになっていると思いますが、何回言われたとしても「肩の力を抜くか。言われるほど頑張っていないんだけどな」って不思議に思ってしまうことのほうが多いのです。
(中略)
あなたには「とにかくどうあったとしても私が関係を結んだ人や組織に尽くさなければいけない」という「倒れるまでやりますよモード」のスイッチがあります。そのスイッチをこの2017年は休ませることができます。そのスイッチが入らないことによって、あなたは「幸せ」というものを獲得していくのです。大丈夫。できるから。
(中略)
あなたが今よりももっと幸せになっていくためには「一方的に愛を受け取るなんて悪い。いいです。自分のことは自分でやりますから。それよりも私があなたのお役に立てることはありませんか?」というようなプロのサービス精神をいつも発揮するよりも、シンプルに「ありがとう」と言えることなのかもしれません。
冒頭でも書いたように、一年以上前から、自分はなぜこんなにも常にガス欠みたいな状態になっているのだろう?と不思議に思っていたのだけれど、その答え合わせをこの文章でやっとできたような気がしている。
つくづく、自分のことは自分ではわからないものだな。
今年は、自分が望むものに対しては素直になるし、それは引き受けたくないな、と思うものにはきちんと意思表示をしていこうと思う。
その上で、差し出されたものを「ありがとう」と受け取る力を養っていこうと思う。
自分が機嫌よく生きられる世界は所与のものではなく、己の素直さと勇気をもって作り上げていかなくてはならないのだ。
それによってまた今までとは違うところに流れていくのを楽しみたい。
満ちていく気配を孕んだ弦月の下で。