トワイライト珈琲、ミッドナイトロイヤルミルクティー
いつ頃からだろう
クリスマスを苦しいと思うようになったのは
ある時 ふと思ったのだ
「通知表みたいだ」と…
―その一年間の
この一年間
ともだちに 家族に 親に―
どれだけ愛されたか
どんな風に愛されていたのか
「愛され通知表」というパワーワードでこんばんは。
クリスマスになると急に、誰と過ごすかとか何を食べるかとか、日常に対して急に客観的になるのがおもしろいなと思う。しかもその基準が絶対的なのが。
もちろん周りの人達の楽しそうなクリスマスを見るのは、こちらも見ていてうれしいし、幸福のおすそ分けをもらったようなあたたかい気持ちになるのだけれど、もし自分のクリスマスはそうではない、と通知表に「1」をつけてしまう人がいるならば、誰に愛されているかというよりも、目に見える何かよりも、自分で決めた幸福の定義のとおりに生きられているか、の通知表でもいいのでは、と私は思ったりするので。
人生の通知表は学校とは違って一種類ではないし、誰がどう評価しようと最後は、自分の思う通りに生きられているか、でしかないのだから。
私は私の幸福を感じる場所のひとつ、図書館に行ってきました。
都心にある大きな図書館は、普段は会社帰りの平日夜にしか行かないので、たまには時間を気にせずゆっくり色々な本を見てみたいと思い。
いろいろ借りて、外に出たらよい夕暮れ。
今年の年末年始の課題本は、マルケスの「族長の秋」と、コーラン関係の文献に決めました。
頑張って読むぞ。
図書館の近くに、ずっと気になっていた珈琲専門店がある。
平日はいつも営業時間に間に合わなかったので、この機会にと立ち寄ってみた。
店主さんは、東京にある私の大好きな珈琲専門店で修行された方。
たしかに東京で飲むあの味に近い、けれどもっと透明で澄み切った味。
雑味をここまでなくせるものかと感銘を受け、茶の湯をいただいているような心持で、
ガラスドアの向こうが暮れていく様を長めながら、背筋を伸ばしていただいた。
行けてよかった。
帰宅して夕食の後、読書時間の息抜きになんとなくテレビをつけたら、Eテレで歌舞伎をやっていた。
友達ご贔屓の片岡仁左衛門様を初めて拝見して、確かに気品と色気がすごいなぁとぼんやり見ていたら結構ないい時間になってしまった。
力のある役者さんが演じると、近松作の演目に安定して出てくる駄目男も「仕方ないなぁ」と許せる気持ちになるのすごい。女殺油地獄とか桂川連理柵も観たくなってしまった。
観終わってすでに深夜に近かったが、もう少し本を読みたくて、眠気覚ましに何かを淹れようと思ったところで、先日、私の大好きな喫茶店・ロンドンティールームの紅茶福袋(ミルクティー向き茶葉詰め合わせ)を買ったのを思い出した。
10種類の茶葉に、 ティーキャディースプーンと紅茶のレシピ付き。
これで、お店での私の一番お気に入りのメニューであるロイヤルミルクティーをつくってみた。
お茶請けは、昨日みんぱくで買ったクッキー。
ミルクティーはなみなみ淹れる主義。
がっつり2杯分もつくってしまった。
誰かが近所にいたら、英国人のように優雅にお茶に誘うのに。
クッキーはコンゴとルーマニアの祭礼用仮面のかたち。
さて味はというと、レシピ通りにつくったのに、家のありあわせの牛乳を使ったからか、コクの深さがいまひとつ足りず。
次は、お店と同じ特濃牛乳でつくってみよう。
では、読書に戻ります。