飛ぶ鳥の献立

珈琲と酒と本とぼんやりした何かでできている

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

完璧主義の処方箋

母の家、滞在2日目。 秘境のような山奥なので、360度こんな景色です。 繰り返しますが、360度です。 コンビニなどありません。携帯も圏外です。今まで日本全国津々浦々の離島を数多く旅してきても見ることのなかった圏外です。 ネット廃人の更生施設として最…

過去こそ変えられる

友達とふらっと都内を散策した。 と言うと聞こえが良いけれど、実態は、行こうと思っていた博物館が悉く年末休みに入っていて(行く前にちゃんと調べておかない我々の適当ぶり)、時間つぶしに公園を歩いたり雑貨屋を見たりお茶しただけです。 想定外の過ごし…

C91参戦記

サークル側で、C91に参戦してきました。 冬コミのことです。 夏コミに続いて2回目の参加です。 サークル入り口から入る瞬間はたいへん高揚します。 設営時間の開場前の雰囲気も大好きなのですが、自分たちの準備がギリギリだったので、全く楽しむ余裕があり…

句読点の力

年末年始は諸事情により関東で過ごさねばならぬため、今のうちに関西で行きたいところに行っておこうと、ずっと行ってみたかった京都の山頂カフェを訪れてみた。 落ち葉の絨毯が広がる山道をゆるゆると登ると、 森の奥に目的のカフェが見えてきた。 いつもは…

居場所を世代交代させる

雨で外に出かける気が起こらないという誘因によって、ようやく部屋の大掃除をした。 もともと掃除は好きで普段からそれなりの頻度で行っているので、大掃除と言うほど大がかりに手をかけることもなかったが、それでも一年の締めくくりの証として部屋を整える…

bestの敵はbetterである

誰にもその人だけの特別な場所というものがあると思うけれど、 私にもそんな場所があって、今日はそこにひさびさに行ってきた。 そこに立って空気を吸うだけで、肩の力が抜け、背筋が伸びるような場所。 山道のゆるい勾配を歩きながら考えた。 どうしても気…

トワイライト珈琲、ミッドナイトロイヤルミルクティー

いつ頃からだろう クリスマスを苦しいと思うようになったのは ある時 ふと思ったのだ 「通知表みたいだ」と… ―その一年間の この一年間 ともだちに 家族に 親に― どれだけ愛されたか どんな風に愛されていたのか (羽海野チカ「3月のライオン」白泉社) 「愛…

タイムアタック国立民族学博物館

冬コミ原稿脱稿したー!! 祝杯の夜。 今日の午前中には入稿を済ませていたので、お昼ごはんを作って食べながらうだうだと喜んでいたら14時を過ぎていた。 このままではクリスマスイブ1ジャージの似合う女で1日を終えてしまう。 せっかくなので解放感を楽し…

不惑のいちご大福

あと8日を残すのみと、師走もいよいよ深まってきた。 2016年の振り返りは以前の記事で書いたので、今とこれからについて思うところを書いてみる。 気付けば齢30代後半になり、年が明けたらまたひとつ年を重ねる。 世の中でいうところの不惑に近づいているわ…

関係性が人間性をつくる

こんばんは。 先日、冬服でも買おうとひさびさにオサレブランドショップに入って、このワンピースかわいいな、と手に取った瞬間に店員さんが「かわいいですよねそれ! クリスマスとか年末年始とかのイベントにもぴったりですし…」と話しかけてくださったが、…

南回帰線上の希望的観測

小春日和というには秋はすでに遠いけれど、そう思えるようなあたたかさの日、 同じく無職を満喫している親友と、大山崎山荘美術館に行ってきた。 まだ山も装いを残していて、紅葉が目に鮮やかであった。 山荘と洋館を美しく調和させた建物も、企画展も、静謐…

狼と万有引力とミックスジュース

冬にひとりで行く動物園が好きである。 とりわけそれが曇り空の下なら完璧である。 というわけで行ってきました、天王寺動物園。 熱い柚子蜂蜜茶を入れた魔法瓶を携えて。 平日とあって、来客は理想のまばらさ。 こういう看板を見ると、ああ大阪だなあと思っ…

無職とガラスペン

先日、9年2ヶ月勤務した会社を退職し、年明けの転職先初出社まで束の間のニートライフである。 しかし時間というのはぼんやりしていればしているほど早く過ぎるというバカに厳しいシステムを導入しているので、一瞬でも長く無職を感じていられるよう、日の…

真田丸は「全ての凡庸な人の味方」の物語であった

「真田丸」の最終回にあまりに胸がいっぱいになったので、思わず書き殴った文章。 ** よい物語には、作り手の思想があり、哲学がある。 三谷幸喜氏はさまざまな著作やインタビューの中で、このようなことを語っている。 「舞台『アマデウス』のなかで、サリ…