飛ぶ鳥の献立

珈琲と酒と本とぼんやりした何かでできている

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

答えと救いは同義ではない

転機は思わぬタイミングで思わぬところからやってくる。 そして迷いが生じた時は、散策するに限る。 というわけで週末、歩くことを目的に出かけた。 ご近所さんのミモザ。こんなにもさもさに咲いてるの初めて見た。かわいい。 歩こう、と決めた時はだいたい…

一瞬の観測、一握の機微

前回の記事で、ちゃんとしたカメラで撮ろうと書いたけれど、 日常で目にするものは今まで通りiPhoneで撮っていこうと思っていて、 この冬から春に向かう道行で出会ったものを並べてみる。 下りの対岸は上り。 柴だんご。 もう終電は諦めよう、と言った時の。…

往事渺茫としてすべて夢に似たり

写真を趣味にし始めたのは、確か14年くらい前である。 コンデジから始まり、銀塩一眼(Nikon FM3a / CONTAX ST / ALPA 10d)、銀塩中判(HASSELBLAD 500C/M / Rolleiflex Standard)、銀塩レンジファインダー(Nikon S2 / Leica M2 / Leica DII / CONTAX G1…

身にかへてあやなく花を惜むかな

今年はあまり撮れなかったけれど、花見の記録。 2月、熱海にて。 坪内逍遥の晩年の住居、双柿舎の庭に咲いていた寒桜。 4月、東京から遊びに来てくれた友を円山公園に連れ出す。 4月、友と天満橋から大川沿いを歩く。 桜咲く春は夜だになかりせば夢にも物は…

表現と循環とカツサンド

週末、東京に上った。 新幹線の中で、春雨の中や花曇の下の桜、霞たなびく山、黄昏に灯る街灯を眺めていた。この季節をただ美しいと感じていられることの幸福のほどを味わっていた。そんな感傷に、「これ辛子入ってませんか?(苦手)」と売り子さんに確認し…

惑わずして移ろいゆく

すでに桜は緑に移りつつある。 今年は花散らしの雨が例年よりも早くて本当に一瞬だったけれど、親友とも、一人でも、たくさんの桜を見ることができた。 造幣局の桜の通り抜けはまだ開催されているので最後にそれを観て、春をきちんと見送ろうと思う。 暦とし…

春はあけぼの

少し前に、尊敬を寄せていて、 私のことをおそらくほとんど理解してくれているであろう存在から、 「今、お前が進みたいと思っている道は正しい道だ。だから、そのまま歩め。」 というような言葉をいただいた。 それは夜明けの光のように力強い言葉で、心か…

友が来たりて大阪案内

先週末、東京の友人が遊びに来阪してくれた。 来阪してくれるのは二度目だが、一度目は新世界にて串揚げ&京都案内で終わってしまったので、大阪市内の観光は今回がほとんど初めての友人である。 というわけで、張り切って連れ回してしまった1日の記録。 東…

山と工芸と焼きそばパン

昨年末の帰省中、地元の宴会への参加を拒んだ時に母親から言われた「あんたは幼稚園生の頃から人がたくさんいる場所が苦手だからね」という言葉を時々反芻している。そうだったよな、これは生まれついての性質だからそこに対しての罪悪感は不要だな。先天的…