飛ぶ鳥の献立

珈琲と酒と本とぼんやりした何かでできている

過去こそ変えられる

友達とふらっと都内を散策した。

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と言うと聞こえが良いけれど、実態は、行こうと思っていた博物館が悉く年末休みに入っていて(行く前にちゃんと調べておかない我々の適当ぶり)、時間つぶしに公園を歩いたり雑貨屋を見たりお茶しただけです。

想定外の過ごし方だったけれど、楽しかった。

 

夕方に友と別れ、帰省のために懐かしい路線に乗る。

長時間の道のりなのだけれど電車で本を読むと酔うので、景色を眺めるのと考え事以外にすることがない。

 

なので、色々なことを考えた。

 

たとえどれだけ、行き当たりばったりに生きてきたように思っても、ほんとうはすべてのことはちゃんと地続きになっていて、外的環境の何が変わろうと遠ざかろうと手放そうと、実は何も失ってはいないのだ。 


だから人はどうしたって、過去よりは今の方が栄誉ある存在だ。

 

過去がどれほど灰色でも、自分が変化すれば、それに対する態度や見える景色は少しずつ変わっていくし、新たに学び得ることもある。

 

よく、「過去は変えられないけど、未来は変えられる」と言われるけれど、本当は、過去こそ変えられるのだと私は思う。

人生は、未来から過去に向かって丸をつけられるようにできているのだと。

 

そんなことを思いながら、生まれ育った町に降り立った。